バルトリン腺嚢胞とは
このブログに辿り着き当記事をご覧いただいているということは、すでに「バルトリン腺」について何らかのお悩みをお持ちである方がほとんどかと思います。
専門的な説明はいち患者にすぎない私の及ぶところではありませんので…説明しよう!簡単に!
「バルトリン腺」とは性交時に潤いを分泌する器官のことで、何らかの要因でその開口部が塞がってしまうと分泌液の排出ができなくなってしまいます。そして内容物が溜まっていった結果、膣口が腫れ上がってしまった状態が「バルトリン腺嚢胞」です。(と、私は認識しています)
私の症状と治療の経過は以下の通りです。
- 発症から4年程度経過
- 症状は左側の腫れ、痛みは無し
- 婦人科での穿刺治療を繰り返し慢性化
- 漢方薬の服用で自壊に成功
- 完治に向けて治療中
- 執筆時の年齢は31歳です
場所が場所だけになかなか人にも相談しづらく、ネットで調べても情報があまりない。私も、再発を繰り返し先の見えない治療で心身ともに疲れ果て、途方に暮れていた一人です。そんな私の闘病記をブログに残していきますので、ひとつの経験談として同じお悩みを抱えるどなたかのお役に立てれば嬉しいです。
発症の経緯
はっきりとは覚えていないのですが、腫れの存在に気が付いたのは4年ぐらい前だったような気がします。その時は手で触ると少し膨らんでいるかな?という程度で何も気にしていませんでした。もっと不安に思えよ!って感じですが(笑)当時の私は見て見ぬふりを決め込みます。
そして存在を認識後少ししてから受けた全く別件の婦人科検診の際、先生から「ここちょっと腫れてるね~病院とか行ってますか?まあ痛みがないなら様子見でも構いませんよ」的なことを言われます。そこから自分でもちょっと気になりネットでいろいろと検索してみましたが、大体のサイトでも検診の先生に言われた通り「痛みがなく生活に支障がなければ放置でOK」というようなことが書いてあります。ならまあいっか、と一安心してまた放置。
本当に痛みもなく生活に支障をきたす訳でもなく、ただそこにふっくらとした何かがある。そんな状態で数年間は放置したまま過ごしました。
婦人科を受診
ちょっと心配な気持ちを抱えつつも、のほほ~んとデリケートゾーンの膨らみと共存しながら4年ほど経った頃。数年かけてじわじわと成長を続けていたそいつは、気付けば明らかに存在感を放つほどのサイズに成長していました。うずらの卵サイズのしこりのような感じ。座る時や自転車に乗る時も、いつの間にか無意識に左側を避けて刺激を与えないような動きをしている私…。なんせ数年間共存していたもんですから、そこにいるのが当たり前。無意識に、自然とその部分を庇うような動きをして生活するようになっていたのです。
そこでようやく、これ一回病院行ったがいいんじゃね!?と焦りが生まれます。お、おそ~(笑)
ようやく重い腰を上げ近所の産婦人科に出向き「バルトリン腺が詰まって腫れていると思います」と伝えて診てもらったところ、「言う通りこれはバルトリン腺の詰まりだね。注射で中の膿を抜きますね~」と。
注射器で中の膿を抜く治療(穿刺治療と言うらしい)は、あの婦人科の脚パカーってなる椅子に下半身丸出しで座り膣内に注射器をぶっ刺され、グイグイ絞って膿を吸引されます。耐えられないほど痛いわけではないですが、くぅぅ…と声にならないうめき声のようなものが漏れ出るような、眉間に皺を寄せて苦悶の表情を浮かべ耐えるしかないような、、、とにかく苦痛な感じです。
治療自体は10分もかからずすぐに終わり、先生に内容物の入った注射器を見せられ「こんな感じの膿が100ml弱溜まってました。ジョアよりちょっと少ないぐらいですかね~ハハハ」と言われました。いや、ジョアって(笑)
完全に余談ですがそれからと言うもの、膿のことは「ジョア」、穿刺のことは「ジョア抜き」、腫れた状態のことは「ジョアってる」と呼んでいます。デリケートな厄介者にちょけた名前を付けておふざけ感を出してみました(笑)
膿を抜いてスッキリ!これで解決!ではなかった
長年溜め込んだジョア(笑)を無事抜いてもらった帰り道の解放感!それはもうすごかったです!お股に異物が無いのがこんなに快適だなんて!!数年間忘れていた普通の感覚を取り戻したようで、なんでもっと早く病院にいかなかったんだろう、もっと早く抜いてもらえばよかった!と悔やみました。
あ~スッキリ!これで解決、一件落着!と安心したのも束の間…バルトリン腺嚢胞との本当の戦いは、これからだったのです。
再発、再発、再発…もううんざり
初めての穿刺治療以降しばらくはスッキリお股で快適に過ごしていたのですが、1ヶ月かそこらで再発してしまいます。再発しやすい病気だというのは知っていたので、やっぱりか…という気持ちでまた婦人科へ抜いてもらいに行きました。
そしてその後も1ヶ月程度でまた元通りのぷっくりお股に。完全に慢性化してしまったようです。それからはもう再発→穿刺の繰り返し。毎月のように婦人科に行き「また溜まっちゃいましたか~」「そうなんです~」とお決まりの会話をして、脚パカー、注射器ブスー。苦痛に耐えた後は「また様子見てみましょうか…」このくだりを数ヶ月に渡って5回ぐらいやりました。
穿刺のあとは抗生物質をもらって飲むのですが、もちろんそれでちゃんと治まる場合もあるそうです。婦人科の治療を繰り返す中で、私も抗生物質の種類を変えてもらったり、ちょっと長めの期間飲んでみたり、色々としてもらいましたがダメでした。
そして婦人科の先生からは、「根本的に治すには手術しかない」ということを言われます。手術というのは
- 塞がった穴の近くを十字に切って、切り口を縫い付けて新しい穴を作る
- 分泌液を出す腺ごと摘出する
この二択。え、やりたくないよ!どっちも嫌だよ!!手術自体はそこまで大掛かりなものでもないので局所麻酔の日帰りでできるとのことでしたが、それでも簡単にやりますとは決められませんでした。
手術は最終手段。他の道はないのか!?必死でググってググってググりまくった結果辿り着いたのが、「漢方治療」でした。
その②に続く!