この記事は、私が数年間患い続けたバルトリン腺嚢胞の闘病記です。
【概略】
- 発症から4年程度経過
- 症状は左側の腫れ、痛みは無し
- 穿刺治療を繰り返し慢性化
- 漢方薬の服用で自壊に成功
- 完治に向けて治療中
- 執筆時の年齢は31歳です
その①はこちら↓
その②はこちら↓
漢方治療開始!目指すは「自壊」
再発を繰り返し慢性化、婦人科の先生もお手上げ状態だったバルトリン腺嚢胞。藁にも縋る思いで漢方薬局に相談し、びびるほど高額な漢方薬を購入!さっそく服用開始です。
前提として、バルトリン腺嚢胞になってしまうのには、代謝や免疫力が低下することによって老廃物の排出がされづらくなっているという要因が挙げられるとのこと。それを踏まえて、治療方針は次のように説明されました。
- 漢方で代謝や免疫力を高める
- 老廃物や膿を自力で排出できるようになる
- 腫れが増していき、最終的には患部が破裂する
え!?破裂!??こっっわ!!(笑)
だんだん腫れが大きくなり自然に患部が破裂することを「自壊」と言うそうです。今回の漢方治療では、まずはこの「自壊」を目指します。
ただ、飲み始めるタイミングや発症期間、体質によっては、だんだんと嚢胞が消失していくパターンもあり得るそうです。それは飲んでみないと分からないらしい。
ん?大きくなって破裂するパターンもあるし、小さくなって消滅するパターンもあって、どっちになるか分からんってこと?…何言ってるかちょっとわかんないな(笑)
正直そんな気持ちで始まった漢方治療でした(笑)
服用開始から自壊までの時系列
半信半疑で始めた漢方治療。結論から申し上げますと、自壊に成功しました!先に簡単に時系列をまとめてから、詳細を後述します。
3月19日 服用開始
4月2日 処方を少し変更し服用継続
4月23日 処方を少し変更し服用継続
5月2日 自壊
服用開始~自壊までは約1ヶ月半かかりました!いや~長かったね(笑)他の方の体験談を見ていると、飲み始めて3日で自壊!2週間でスッキリ!というお話も多かったので、私は長期間かかった方なのかもしれません。
第一ターム あまり変化なし
自壊までの期間に3度電話相談しお薬を送ってもらいましたので、それぞれを勝手にタームに分けて記録します。
第一タームのメンバーはこの4種類。
- 瀉火利湿顆粒…代謝・消炎
- 五涼華…消炎・解毒
- 百花蛇舌草…排膿・抗菌
- 銀翹解毒散…消炎・抗菌
1日3回服用
期間:3/19~4/2の2週間
18,930円(代引手数料込)
飲んでみるまで自壊パターンか消失パターンかどちらかは分からない…という仕組みをちょっとまだよく理解できていないまま(笑)、漢方生活のスタートです。結論としては、第一タームの2週間ではあまり腫れの大きさに変化はなかったように感じました。簡単にまとめます!
- これまでは一度腫れだすと注射で抜くまで大きくなり続けるしかなかったが、現状維持または少し小さくなっている感じもしなくもない…?
- これまでは抜いてから1ヶ月程度で大きめのうずら卵程度のサイズまで膨らんでしまい限界を感じてまた抜きに行く…という状態だった。前回抜いたのが1ヶ月前でまだそこまでのサイズにはなっていないため、漢方効果で消失パターンに向かっているのか…?
まあこんな感じで思ってたんですが、後になって考えるとただ単にまだ効果が表れてなかったんでしょうね。どうにか効果を実感しようと必死でした。なんせお金かかってますから(笑)
第二ターム 変化の兆し
服用開始から2週間。また電話で経過報告をして、今後の方針を考えます。ちなみに初回の電話相談時に次回の電話相談日の予約も取っていて、2回目以降はその日時にこちらから電話をかけることになります。相談時間は5分~10分程度。
瀉火利湿顆粒…代謝・消炎- 五涼華…消炎・解毒
- 百花蛇舌草…排膿・抗菌
銀翹解毒散…消炎・抗菌- 田七人参…血行・代謝 ←NEW!!
1日3回服用
期間:4/2~4/23の3週間
19,448円(代引手数料込)
前回は自壊を促進させるような効能のものが多い処方でしたが、2週間飲んでみてあまり大きくならないということは消失の方向なのかもしれない。ということで少し処方が変わり、前回の4種類から2種類が減り新たに1種類が追加、3種類を3週間飲むことになりました。
正直あまり効果を実感できていない状況に、これこのまま続けてて意味あるんかなぁ…と不安な気持ちも芽生えつつあった中…ついに変化の兆しが表れます!
- 第二ターム1週間経過(漢方治療開始から1ヶ月)ごろから、じわじわと腫れが大きくなってくる。消失じゃないんかい(笑)
- 第二タームの処方を飲み終わる頃には、うずら大だった腫れが小さめの鶏卵サイズにまで成長。自壊に向かっている気がする。
- 痛みはまだ無し
なんだか流れが変わってきました!この頃から、半信半疑だった漢方の効果を実感し始めます。
第三ターム 急激な成長 そして自壊
前回からちょうど3週間後にまた電話で経過報告。消失と思いきや大きくなってきたということを伝えると、「効き始めが遅かったのかもしれないね、これから痛みが出てきて自壊に向かうと思います。自壊を促す最初の処方に戻してみましょう」とのこと。
- 瀉火利湿顆粒…代謝・消炎
- 五涼華…消炎・解毒
- 百花蛇舌草…排膿・抗菌
- 銀翹解毒散…消炎・抗菌
1日3回服用
期間:4/23~5/7の2週間
18,930円(代引手数料込)
ここまでの合計課金額…6万円弱!これはもう治りませんでしたじゃ済まん額やぞ!意地でも治す!!(笑)
決意も新たに臨んだ第三ターム。結果として開始から9日間(漢方治療開始から45日)で自壊しましたので、ここからの時系列は特に細かく刻んでいくぅ!
4/23 第三ターム開始
じわじわと大きくなりつつはあるが、まだ痛みは無し。腫れは鶏卵サイズで、見た目は明らかに異常…。
4/26 元気いっぱい長距離サイクリング
だいぶお股に違和感を感じつつも、まだいけるやろと軽いノリで往復28km、2時間のサイクリングを決行するという無茶(笑)パンパンに腫れたお股がめちゃくちゃ圧迫されて、ここまであまり感じなかった痛みが出てくる。帰り道はもう拷問のようでした。アホなんかな?
4/29 痛みが常駐化
自転車に乗ったりキツめのスキニーを履いたりして圧迫した直後以外は割と落ち着いていた痛みが常駐化してくる。この期に及んでスキニー履くなよ!アホなんかな?この頃から、1日3回漢方を服用するごとに痛みと腫れが明らかに増していく。腫れの大きさは鶏卵を超えてパンッッッッパンに腫れている。
4/30 普通に座るのが痛い
椅子に普通に座るのが痛い。正座か、患部を避けた変な姿勢じゃないと座っていられない。うつぶせでゴロンとしているのが一番楽。ロキソニンを飲み始める。
5/1 ロキソニンが無いと無理
とにかく痛い。ロキソニン飲んだらだいぶマシ。
5/2 正午頃 もはや何してても痛い
もう何をしてても痛い。楽な姿勢などない。ロキソニンも効いてるんか効いてないんか不明。立ってても座ってても寝てても痛い。お股に永遠に無数の針刺されてるんかってぐらい痛い。腫れは鶏卵サイズなどとっくに超えて手の平すっぽりサイズぐらいになっていて異常に腫れ上がっている。これはもう人間のお股ではない。恐怖を感じる。そろそろかな?てかそろそろじゃないともう無理やぞと思い、念の為ナプキン装着。
そしてこのタイミングで、のっぴきならない事情によりなんと新幹線に乗車(笑)
5/2 14時頃 新幹線車内で自壊
よちよち歩きで新幹線に乗車。もはや周りの目を気にする余裕も皆無。隣が空席だったので新幹線の座席を2個使わせていただき(非常識ですみません)、寝っ転がって脂汗かきつつ涙流しながら息も絶え絶え悶え苦しむ。大げさじゃなく、本当にこんな感じでした…
いつまでこの痛みに耐えないといけないのか、気が遠くなるような絶望感を抱きながら座席にうずくまってぐったりしていた時、突然痛みが消えました。え?まさかこんな所で!?とトイレに駆け込み(もう普通に歩けたから駆け込めた 笑)確認すると、ナプキンに大量の灰色の液体が…!これが自壊!ついに!!ついに自壊したー!!!
とりあえず出てきた膿をトイレで拭けるだけ拭き取り、無事目的地に到着して下車。さっきまであれだけ悶絶していたのが嘘のように、自壊した瞬間ピンピン元気になりました。今か今かと自壊を待ってはいたけど、まさか新幹線の車内で爆発するとは。ナプキンしてなかったらどうなっていたかと考えるとゾッとします…(笑)
自壊 その後
自壊して帰宅後、トイレットペーパーを当てながら改めて膿を絞り出しました。まだこの時点では少し中身が残っているのか膨らみや違和感はあり元通りのぺたんこお股ではありませんが、やっとやっと人間のお股に戻れた!痛くない!!普通にテクテク歩けるというだけのことが幸せすぎて、スキップしながら道行く人全員にありがとうと叫びたい気分でした(笑)
自壊直後は小さくなった膨らみの中に芯のようなしこりが残っていましたが、数日間少しずつ血混じりの何かが排出されだんだんとそれも無くなってきています。灰色の膿が出たのは自壊の瞬間のみでした。
まずは当面の目標だった自壊に成功しましたが、また再発することも考えられると思います…。完治を目指し、今後も体質改善を続けていくつもりです。