バルトリン腺嚢胞

バルトリン腺嚢胞闘病記【番外編】 自壊ってどんな感じ?漢方って苦い?飲み方は?性交はしていいの? 治療中の過ごし方

バルトリン腺嚢胞の発症~漢方治療による自壊までを3記事に渡って記録してきました。この記事では、番外編として本編(?)に入れきれなかった細かいQ&Aのような内容をまとめます。

私自身ネットで情報を調べる中で、これが気になるのに!なんで誰も教えてくれないの!ともどかしく感じることも少なくありませんでした。私の体験した範囲のみにはなってしまいますが、私が治療中に「これが知りたかった!」と思っていたことなどをできるだけ詳しくお伝えできればと思います。

その①~③はこちら↓

バルトリン腺嚢胞闘病記【その①】 発症から婦人科での治療を経て慢性化

バルトリン腺嚢胞闘病記【その②】 漢方治療に辿り着く

バルトリン腺嚢胞闘病記【その③】 漢方治療開始~自壊成功

 

そもそも自壊って何

バルトリン腺関連の疾患について調べていると「自壊しました!」「自壊成功!」と、やたら「自壊」というワードを目にします。そもそもこんな疾患を抱えていなければまず遭遇することのない「自壊」という謎の現象。

患部の腫れが増幅していった結果自然と破裂して膿が排出される、ということはなんとなく分かります。え、でもでも、みんなナチュラルに自壊自壊って言ってますけども。自壊した結果膿が排出されるって、どこからよ!?塞がってしまってるもともとの開口部がまた開いてそこから膿が出るの?そこが塞がってるから今こんなことになっているのであって、患部を腫らしたところで穴が復活すんの?それともどっかしらに新たな穴が開いてそこから出るの?いくら大きく腫れあがったとして、風船みたいに破裂するの?なんなの??

自壊の仕組みがまったくわからず、実際に体験するその時までこんな疑問で頭がいっぱいでした。体験してみてようやくわかった…自壊の実態

自壊寸前、患部は恐ろしいほど腫れ上がり悶絶級の痛みに襲われた訳ですが…特にズキズキと痛む部分が膣内の肛門側と尿道側に二か所ありました。膣内と言っても腫れている間は中の粘膜が思いっきり剥き出し状態なのでべろーんと露出していますが(笑)

自壊した直後はどこから膿が出ているかなんて確認する余裕もなかったのですが、内容物の排出は自壊後じわじわと数日間続きます。その間排出されるのは血混じりの透明な液体がほとんどで、どうやらそれは自壊直前に痛みの強かった例の二か所から出てきているようでした。自壊後は度々トイレでトイレットペーパーを当てて膿の残骸?を絞り出すようにしていたので場所が判明したのです。

つまり…自壊とは!

  • 患部がパンパンに腫れ上がった結果…
  • 膣内の皮膚の薄い部分が裂けてそこから膿が排出される!

ということのようです。うすうすそうなんだろうなとは思ってましたが、実際に体験すると「そうか、こういうことか…」となりました。めちゃくちゃ痛かったのは、膣内で今にも皮膚が張り裂けそうだったからなんですね。いや、そりゃ痛いわ…

ちなみに何か弾ける感覚がしたりプチっ!という音でもするのかなと思っていましたが、私の場合は静かなもんでした。横たわって眉間に皺を寄せながら気絶しそうな痛みに耐えていると、ふとした瞬間痛みが消えて自壊に気が付いたという感じです。

自壊後の消毒方法

ということで無事自壊に辿り着いたのですが、なんとびっくりお股内部の数か所が裂けて穴開き状態な訳ですね。ここでまた細菌でも入ってしまったらえらいこっちゃです。

初回の漢方購入時、こだいら漢方堂さんが自壊後の消毒に使う「五行草茶」という漢方をオマケで付けて下さっていました。説明書きの通り、1袋の半量を50ccの水で溶かしコットンに浸しておき、これでトイレ後は患部を拭き取り消毒します

私はコットン1枚分もいらないかなと思ったのでコットンを半分に切ったものをまとめて何枚分か浸しておいて、冷蔵庫で保管していました。ま~~このトイレ後の消毒のめんどいことめんどいこと!ちょうど連休中でずっと家にいたため真面目にやりましたが、これが会社や外出先だったら正直ちゃんとやったかどうかわからないですね(笑)

でもおかげさまで患部は清潔に保たれたようで、経過も良好でした。せっかく辛い思いをしてここまで頑張ってきたんだから、真面目にやることを推奨します!ちなみに五行草茶は爽やかな香りの漢方で、冷蔵庫で冷えたコットンで拭くとすっきりして気持ちいいですよ~。

また、自壊後のお股はいつにも増してよりデリケートです。しばらくはおりもののような感じで不定期に内容物が排出されるためナプキンやおりものシートなどが必須です。私はとにかく肌に優しい素材で患部をいたわるため、オーガニックコットンのパンティライナーを使用していました。擦れてヒリヒリしたりかぶれたりすることもなく安心して使えるためとてもよかったです!

 

漢方薬の飲み方

こだいら漢方堂さんで処方された漢方薬は、4種類か3種類をまとめてマグカップなどに入れて少量のお湯で溶かして飲みます。4種類入れたマグカップはこんな感じ。

 

溶かしたらこんな感じ。おいおい泥水か。。。
80℃ぐらいのお湯を入れて、スプーンでくるくる溶かして飲んでました。

漢方薬の味

気になる漢方薬のお味ですが…まっずい!!にっがい!!!

良薬口に苦しとは言いますが本当~に苦い。。。最初の二週間は毎回息を止めてごくっと飲み込んで、毎回オエオエえずいてました(笑)

治療が長引いた私はその後1ヶ月以上に渡りこの激苦漢方を飲み続けることになるのですが、人間の味覚とは不思議なもので。苦い薬も1日3回毎日毎日飲み続けてひと月も経てば、すっかり慣れて苦みを感じなくなりました。なんならもはやちょっと甘く感じるレベルで、味覚がバグってしまったのかと逆に心配(笑)

あまりにも苦くて飲むのが辛い、という方はオブラートを使うのも手かと思います。

治療中の性交について

治療中は性交していいのでしょうか?自壊直前のとんでもなく腫れて激痛を抱えた時期にそんなことする猛者はなかなかいないと思いますが(というか絶対無理やしする気も起きないと思います)、まあ痛みも出ていない初期段階ならぶっちゃけやろうと思えばできるでしょう(笑)
でもやっぱりしない方がよさそう、でも一応はっきり確認しておきたい。

別に悪いことや恥ずかしいことをしている訳でもないんですが、お医者さんや薬局の先生にいざ改まって聞くとなるとちょっと躊躇いますよね。

そんなこともあろうかと、私が漢方堂の先生に聞いておきました。先生のアンサーは…「ダメです!」いや、当たり前~(笑)聞くまでもない~(笑)

漢方を飲んで治療している間は、性交はしないでください

とのことです。パートナーにはきちんと治療中である旨を話して、協力してもらいましょう。最強の合言葉は、「ドクターストップだから!」です(笑)

治療中の過ごし方について

この疾患を治すには、代謝を上げ、免疫力を高めることが大切だそうです。そのためには生活習慣を見直す必要があります。私もこの治療をきっかけに少しずつですが生活習慣を見直し、体質改善を目指しています。治療中、特に気を付けていたのは下記のようなこと。

お風呂に毎日浸かる


お風呂が狭い、掃除が面倒、時間がもったいない、などの理由で暑い日も寒い日も万年シャワー生活だった私。思えば実家に住んでいた頃は毎日湯船に浸かるのが当たり前でしたが、一人暮らしを始めてからはずっとシャワー生活。バルトリン線嚢胞を発症したのも一人暮らしを始めてからです。それが直接関係しているのかどうかは検証しようがありませんが…。

とにかく先生から「この疾患になる人の9割は毎日シャワーのみ」というのを聞いてからは、できるだけ毎日湯船に浸かるようにしています。湯船に浸かる習慣がなかったため、お風呂タイムをワクワクの癒しタイムにしよう!と思い購入したのが、クナイプのバスソルト。

 

ハーブの優しい香りに本当~に癒されます。数種類を常備しておけば、今日は何の香りにしようかな~とお風呂タイムも楽しみに。

特に痛みが増してきた自壊前と、なかなかの衝撃だった自壊直後には、クナイプの心安らぐ香りに包まれるお風呂タイムでかなり身体的にも精神的にも楽になりました。定番の安眠効果のグーテナハト、甘い香りのバニラ&ハニー、心落ち着くウッディな香りのサンダルウッドがお気に入りです。

早く寝る

平日の睡眠時間は大体5時間程度だったのですが、漢方堂の先生に「全然足りない!もっと早く寝て下さい!」と割と強めに言われてしまいました(笑)

本当は8時間ぐらい寝られると良いのでしょうが…最低でも6時間は寝るように気を付けています。

患部を温める

これがかなりよかったです!デスクワークなので昼間は職場でホッカイロをお股に挟んで仕事してました(笑)

家で使っていたのは「電気湯たんぽ」です。

15分ぐらい充電すると蓄熱されてしばらく温かさが続きます。柔らかいのでこれをソファーに置いて上に座ったり、脚の間に挟んでゴロンと寝転がったり。腫れが大きくなって痛みが出だしたときに、これで患部をじんわり温めると楽になりました

また、これで生理痛の時にお腹をあっためるとすごく楽になるので普段から重宝しています。寒い冬はお布団の中に忍ばせるとポッカポカ。優しい温かさでじわっと癒されるのでとてもお気に入りのあったかグッズです。

まとめ

今回は、時系列でまとめた闘病記シリーズには入りきれなかったあれこれをまとめてみました。私も自壊には成功したもものの、まだ再発の可能性に怯えながら治療に取り組んでいる最中です。漢方薬も継続して服用中ですので、また経過は記事にしていく予定です!

※この記事の内容は、あくまで私の個人的な見解ですので参考程度にしてください!専門的な治療方法については病院で診察を受けた上で、お医者さんや漢方薬局の先生の言うことをしっかりと聞いて下さいね。